全国展開するQBハウスは、おのずと知れたカット1000円のカット専門店です。
今や国内で約500店舗を展開し、海外でも約100店舗展開しています。
ここまでの店舗展開ができる企業はそうそう存在せず、QBハウスの存在で10分1000円カット、という業界の認知度が大幅に向上しました。
今や個人店でも同じような業態が増えてきていますが、ここまでの企業規模になるには、何か”裏”があるのかも知れません。
今回はあるデータを元に、QBハウスのこれまでの成長を考察していきたいと思います。
サービス産業生産性協議会は2016年3月16日、2015年度の日本版顧客満足度指数(JCSI)の調査結果を発表しました。
調査対象は、34業種432企業(ブランド)で、生活関連サービス業種からQBハウスが総合順位で17位にランクインしました。
ちなみに、下記ランクイン企業をご覧ください。
そうそうたる企業がランクインしているのが分かります。
QBハウスが432企業(ブランド)の中で17位にランクインしたということは、多くの消費者から支持されているのが証明されました。
安かろう、悪かろうの過去の低料金店とは違い、そのサービスに顧客は納得し、その価格に満足しています。
顧客満足度でもランクインしている通り、QBハウスにはリピーターが後を絶ちません。
2014年のデータですが、QBハウスは年間のべ1634万人が利用するとのことです。
1店舗辺りに換算すると、1店舗の平均月間集客数が約3,000名になる計算になります。
10坪前後、セット面3、4席の規模で月間3,000名の集客を維持し続ける、驚異の集客力と言えます。
10分で全ての要望をくみ取り、顧客満足度を向上させる技術を提供するには、並大抵のことではありません。
その為には、通常のサロンよりも短い時間で顧客の要望を理解し、仕上りをイメージして論理的にカットしなくてはいけません。
そして、QBハウスグループに従事するスタイリストは約2,500名存在します。
技術、接客、おもてなし等のハイレベルな教育を受けたスタイリストが2,500名存在するという驚異の集団です。
前述したようにQBハウスは、年間1634万人が利用し、顧客満足度ランキング17位、ハイレベルなスタイリストが2,500名存在すると考えると、美容業界に大変革を起こす可能性があります。
男性がメインの利用客ではありますが、最近では女性や子供も多く利用しています。
通常サロンに通う周期の合間に、メンテナンスカット的な感覚で利用する女性客も多いそうです。
もはやこの業態は国民に認知されていますので、変革は起きているといってもいいのではないのでしょうか。
国民の生活スタイルまでをも変えてしまう企業努力です。
今後も注目していきたいと思います。
記事の著者
GRADBOOK Inc. (グラッドブック)
代表取締役CEO 布野哲也 Funo Tetsuya
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