売上、原価、販管費の適正数値をか分析
経営者の方は毎月の収支に基づいて、何にどれだけかかったか、というのは把握していると思います。
それが正常な数字か異常かを発見し、修正しなくてはいけません。
それに気付けるかどうかは日々の分析により発見する能力が必要です。
サロンではただ単に、ここを押さえよう、ここを節約しようというだけでなく、それが本当に適切かどうか判断しなくてはいけません。
毎月かかる多額の家賃や人件費、広告宣伝費など、一過性のもので効果が出ているのか、先を見据えた上で必要性があるのか、経営者の判断により経営状態は左右します。
美容業界では毎月の広告宣伝費が売上の10%、20%以上かかっているサロンも珍しくありません。
他業界からしてみると、かなり異常な数値と言えます。
ですが美容業界では当たり前のようになっており、適切な判断が鈍ってしまうのが現状です。
20%を超えてくると確実に経営を圧迫していきます。
ですが、一概に不要という決断ができず、毎月費やしてしまうというパターンがあります。
費用対効果が良く、辞める判断をすると集客ができなくなってしまうのではないかという懸念材料があるからです。
異常な広告宣伝費をかけざるを得ない現状はリピート率にあります。
新規客がリピートに繋がれば安定した経営が可能ですが、新規集客にかける予算はあっても、リピート対策に予算をかけられていないということがあります。
広告宣伝費が下がれば、売上の40%以下に保っている人件費も、良い人材を確保するためにそれ以上引き上げても良い可能性が出てきます。
美容サロンは人につく商売であることは変わりません。
広告宣伝費の見直しを図ることは、同時に他の販管費を見直すことにも繋がります。
適正数値を把握せず、本当に必要なものを省いてしまうと本来の力を発揮できません。
必要と無駄の仕訳は、今までの分析から適切な判断をしていかなくてはいけません。
例えば、取引している材料屋がオープン時から協力してくれており、多少高くとも付き合いで発注しているというパターンあります。
それは、更なるステージに行くためにはかなりのネックになる要素だということには気づいていることでしょう。
あくまでビジネスですので、交渉もしくは、一切の取引停止という判断も間違いではありません。
今一度シビアな目を持ち、経営者として異常数値の今後の判断を迅速に行うのが、より一歩上の理想のサロンづくりの基盤になることは間違いありません。
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